昨日より、導入修習を終えて実務修習を開始しました、おしんです。
そもそも私が情報発信を始めたのは、素人によるBlogや記事であっても、閲覧者によっては人生を変えるほどの情報になりうるとの信念があったからなんですよね。
そこで今回は、司法試験合格後の余韻もつかの間、すぐに始まる導入修習に関して、①生活、②講義、③人間関係の3つに大別してレビューしたいと思います。
主に今後79期以降に修習される方にとって少しでも最新かつ有益な情報が発信できれば幸いです。
※もっとも、本記事はあくまで私個人の評価に基づくものですので、参考にする場合でも各自ルール等は都度各自ご参照し、責任は負いかねます。
生活編
食
食堂はクソ
まず、食堂は1回のみしか利用しませんでした。理由としては、高い・栄養バランスオワコン・人ごみ嫌いという3点につきます。特に昼食時は1000人近くが出入りするので当然食券を買ったり配給を受けるのに時間を要するのがほんまに待ち時間もったいないって感じでした。
近くのベルク(スーパー)が神

そこで、それが嫌な大半の人は、寮から1キロほど北に歩いたところにあるベルクという食品スーパーに総菜類や弁当などを買いに通い詰めることになると思います。このベルクが以外とリーズナブルかつ種類豊富でなかなか使えるんですよね。
ベルクで野菜魚肉類を買ったとて、どうやって調理するん?との質問が飛んできそうですが、心配ありません。
確かに、室内の冷蔵庫は四辺60センチ程度のクソカス冷蔵庫ですが、各階のキッチンにはでけぇ冷蔵庫(2台あるとこもある)とレンジが置かれており、保存と過熱調理には困らないからです。
キッチンの冷蔵庫については誰も使ってなかったので、僕一人で占領していました笑。ただ、使う人が他にいれば、部屋番号と名前を書いたりする必要があって盗難の可能性も踏まえるとやや面倒かもしれませんが。あと、一応入寮案内では室内での電気調理器使用不可となっているので炊飯器には触れないでおきます(察してください)。
必需品など
さいごに、私のような自炊派が必要と考える物品等を箇条書きであげておきます。
・調理器具→まな板はさみ包丁タッパー箸
・レンジで加熱調理は全てまかなえる→ガラス製ボウル必∵タッパーだと熱変形
・炊飯器→ノーコメント
・皿兼保存容器→タッパー6個くらい
・水→入力日翌日に届くようにアイリス2箱をAmazonで頼むとちょうど良い
・米→レンチンで炊ける。買っても食いきれないので、導入で食い切れる程度をあらかじめ郵送した。
住
過敏症でなければ通所より高コスパ
乾燥するのと壁がクソ程薄いのは事実でしたが、光熱費無料&14400円で導入中ドアtoドアで生活できるので、個人的には普通に快適でした。確かに、講義室と部屋が近すぎてプライベート要素が欠落しているのも確かですが、寮を借りずに毎日朝早起きして通所する方々をみてると、かなりキツそうではあったので(駅から司法研修所までのバスが毎朝長蛇の列)、それに比べるとプラマイプラスが大きいと思いましたね。
配送が面倒ではある
入寮時に自家用車での搬出は禁止され、かつ運送業者による配送も日時が指定されているので、期日までにパッキングする(ただ、この期日は部屋扉前に無料で配達してくれるサービスがつくだけなので、サービスが不要であれば期日後に送ることは自由です。)という面倒さがあります。
最初の荷物配送については、書籍や重いのだけ送って、それ以外の小物雑貨はキャリーケースで当日持ち込めばいいです。そのぶんだけ送料が浮くしね。
ただ、一番クソなのは、入寮後にAmazonとか通販の配達をしたいと思っても、土日祝など研修所の定休日には配達がされないということです。この点は歴代修習生のBlogをみてもない情報だったのですげぇ困りました。特に水など必需品は定休日に重ならないように計画的に注文しておく必要があります。
Amazonや楽天など、住所は司法研修所の住所+名前+号室+気付(←この「気付」って意味わかってないんですが、資料にはそのように記載するようにあるので一応いれてました)でいけます。
必需品など
あとは、細かい寮の住環境については下記のとおり箇条書きでまとめました。個人的には入寮前に知りたかったことだらけなので、目を皿にしてご覧にいただければと思います。
・壁が薄いので、まじで発声はきついから注意。
・乾燥えぐいから一回は喉をやる。風邪用飲み薬と鼻プッシュ、喉スプレー加湿器不可欠。
・ペーパーとティッシュは友達と割るが、足りないことも
・トイレの便座カバー?必須、冷たすぎて寿命縮まる
・ノイキャンイヤホン→特に1階はうるさい可能性高いので寝るときや集中したいときに必要かも
・電気関係 たこあし×2,延長×2,間接照明×1
・体育館使えないが和光市総合体育館は市民料金で使えるので、体育館で遊びたい人は身分証もっていって登録するとよい。
衣
カジュアルスーツが一番楽説

衣類に関して特筆すべきことは、色々とスーツがいい的な情報は出回ってるけどスーツじゃなくて私服で全然OKってことですかね。俺はチキって集団心理に負けてユニクロのカジュアルスーツでそこまで浮かないようにしましたが、初日の開会式からわりと私服勢もいました。何なら僕の友人はスーツを一着ももってきていない猛者でした笑。
確かに私服は楽ですし、78期は服装自由と公式が連絡していたんですが、正直私服だと荷物が増える上に、毎日服を選んだり洗ったりする手間も増えるので、スーツとは別にカジュアルスーツを買っておくと、ワイシャツもいらないし、色んな意味で楽だと思いました。
必需品など
あとは、衣類に関して細かな補足店を箇条書きにしておきますね。
・洗剤と柔軟剤一体のほうが楽
・ハンガー切る服の分だけ必要
・タオル5あればよいかも
・乾燥機あるので干すものは不要
・スウェット
講義編
導入修習で極端にローの学修環境と変わったなあと思った点は下記3点についてまとめてみました。
※ちなみに私は中堅ロー出身&司法下位合格の部類なので、下記の感想はその程度のレベル層がいだくものとして認識いただけると助かります。
導入期間中の課題や授業態度が評価対象ではない
任官任検志望者はもしかしたら導入の時点で人格や課題取組状況については見られている可能性もありますが、そうでないB志望の方でしたら、2回試験までは評価の観点では、マジで何も難しいことはないと思いました。
修習期間中の評価対象となるのは2回試験だけだったはずなので、ローで常に留年と隣り合わせで気を張り詰めて授業・試験を受けていたことに比べればもはやプレッシャーも不安もなく、精神的には比較的楽です。
とはいえ、周りはみんな合格者で、少なくとも僕の周りでは授業・課題をさぼったり極端に不真面目なやつはいなかったんで、与えられた業務はそれなりにこなす必要はあります。
事前課題についても評価対象ではないので適当に出すことも可能ですが、後々講義で解説やらグループワークあるので、何も検討せずに殆ど脳死で誰かの答案を書き写すとかは逆に後々面倒で、何日もかけてガチる必要はないですが、ある程度真面目にやっておいたほうが色々合理的かとは思いました。
グループワークおおすぎて草

グループワークが体感8.5割、残りはロースクールとほぼ同じ座学でソクリあるけどローほど厳格に予習を問われるものではなかったです。
グループワークはどの班でも頻繁に行うことになりますが、ソクリについては他の班ではそもそもソクリ自体ないってとこもあるみたいで、教官次第のようです。グループワークは班のメンツによって議論の質や量が変わると思うけど、任官志望でなければ殆どの人はわりとあっさり議論してそこまでガチで議論する感じではないので心配ないかもです。
映像教材も講義中に多く用いられており、中高生のときの視聴覚的なクソ楽授業を想起しましたね。
司法試験的な知識より常識ゲー
司法試験で死ぬほどやった法律論はマジで少なく、司法試験では前提とされた事実自体を自分の経験則を用いて認定するという常識や経験則ゲーな感じで、もはや司法試験と実務でやってることが違い過ぎたところです。
簡単に言えば、司法試験は問題を解く形だったのが、問題文の前提となる事実をに認定する形になるといったイメージですね。
人間関係編
修習生のうち、殆どの方は初対面の人と毎日接することになるもので、慣れない人間関係への不安を抱えている方も多いと考えます。そこで、私なりの修習処世術を残しておこうと思います(大して人生経験もない私が人間関係に関する記事を書くのも恐縮なんですが)。
内向型人間にはキツいときが多いかも

まず前提として私の性格を話しておくと、本当に仲の良い人のみ集うグループであれば集団行動できるタイプですが、大して仲良くない程度の人同士での集団行動はキツいため、結局わりと一人で行動するのが好きなタイプです。極度に内向ではないが、アウェイすぎる環境は仮にクラス行事であっても避けたい派って感じです。
ゆえに、常に誰かと一緒に行動したり飯を食いたい人や、ウェイ系の人は速やかにブラウザバックすることをおすすめします(そもそもそんな属性の人は僕の記事など見ていないと思いますが)。
合格者数の多いローから来た人は違うかもですが、そもそも合格者に知り合いがいない人が殆どだと思いますので、常にアウェイ感が拭えない環境で人間関係を構築する必要性に迫られる感じがありました。
個人的には、大学デビュー時にとにかく色んな人に話しかけまくって出会いを増やそう的なバイブスは最終的に長続きしないことを体得していたので、もうええてって感じでしたが、まぁ最低限の人間関係は必要だと割り切って班の人とは最低限の交流を持っていましたw
無理に友達作ろうとしなくてもOK
僕のような人間であれば、頑張ってグループに属したり必死で友達作りに勤しむより、自然体でいること、そんなあなたを好いて近づいてくれる人には積極的にかかわること、の2点を守っておけばいいのかなぁと思います。
まず1500人くらいいる修習生は、全24班(1班60人くらい)に割り振られるんですが、1班に60人以上いるので、少なからず馬が合いそうな奴は出没します。こんなことを言うと、それは人によるだろ!!との反論が飛んできそうですが(現に私もそっち側の人間でした)、ある程度の社交性を備えていれば、本当に出没します。
それに、どんな人と同じクラス(班)になるかは運次第なので、今から考えて怯える必要はなく、気の合う奴が一人でもいればいいなぁくらいに割り切っておけばよいです。
皆さんも経験あると思いますが、結局短期間で無理して付き合った友達って長続きしないし、それよりは手の届く範囲で気の合う友人を大切にした方が合理的なんですよね。

とにかく、焦らず自然体でいることです。
あと、修習開始後、まじで頻繁に飲み会が開催されます。教官をまじえた班全体での場合もあれば、班内でそれぞれのグループが任意で開催する少人数での場合もあり、形態は様々ですが、1度はそれに頑張って参加してみて、模索してみるのも手かなと思いました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
導入修習は土日祝を除くと実質16日程度しかなく、マジであっという間に終わりますが、何が一番大変かって、引っ越し関係の準備だったり、給付金などの受給手続きが面倒すぎてそっちが本業かと思うくらいには時間をもっていかれます。
むしろその辺をしっかりやっていれば困ることはないかなという感じです。
こんな記事を書いといて2回試験落ちたらクソ笑えないので、勉強してきますね笑。
ではでは。
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