お疲れ様です。
3か月近くYouTube投稿をさぼっているおしんです。
最近、新大やロー時代の後輩からロー入学後の勉強方針などについて相談を受けることが多いので、これを機に記事を執筆しようと思います。
僕の経験上もそうでしたし、おそらく同じように不安や焦りを感じて面ブレしている人もいると思うので、そうした方にとって少しでも有意義な記事となれば幸いです。
勉強法
ローの勉強(予習復習)と自分の勉強(司法試験短答や論文対策)の比重

最初はローの環境に馴染むので精一杯
ローにもよりますが、ローに入るとまずソクラテスという悪しき風習のために予習をしないといけないという恐怖感にかられる人が殆どだと思います。
僕もその一人で、最初の1~2週間はどの科目も予習をわりとガチでやり、自分の勉強は後回しというスタイルでした(というか自習に充てる時間をとりたくてもとれなかった記憶があります)。ローに入学するまえは、ローの授業は司法試験に直結勉強しかしないんだろうな!と期待していたんですが、わりとそんなことはなくて(勿論先生による)、多くはロー受験でやったことの繰り返しだったり、そんな知識受験的に使わんやろみたいなことをこねくり回す授業もあったりします。
ただ、この時期を超えると、「あの教授はソクリがないから大して予習はガチらなくていいな」とか「あの教授はわりと大事なこというから過去問演習のときはガチで授業うけよう/授業の内容クソだから内職しよう」といった風に調整ができるようになってくるはずです。
僕なりの勉強比重
まず前提として僕がどんな比重で勉強していたかというと、科目にもよりますが、基本的には、ロー:自習=2:8くらいですね。
「科目による」といった点が重要で、「この先生についていけばほぼ確実に司法試験合格レベルに達するなコレ」って授業であれば、かなりガチで受講しますが、「なんだこの授業、司法試験と関係なくねコレ」って授業であれば内職に勤めるという感じで、ケースバイケースでやっていたという感じです。ただ、僕のローでは刑訴以外の授業については、個人的に微妙というか(お前が吸収しきれてないだけ)、頭がいい人には刺さる授業だったみたいですが、全然勉強になってる実感がなかったので、ソクラテスがあたりそうなとこだけ話をきいてあとは内職するって感じでしたw
まとめると、個人的に比重を決める規範としては、①自分がその授業を受けて勉強になっていると実感できるかという点を必要要件として、②先輩や周りの意見を聴いて、司法試験的に有意義かという情報も考慮して決めるのがいいかなと思います。人によって理解度や教授との相性があるので①が1番大切なんですが、それだと主観が強すぎるので、念のため②も考慮するといったイメージです。①②両方揃ってたら受けるしかないですね。
忘れてはいけないこと
我々は少なくとも受験資格を得て、受かるためにローに入学したんですよね。だからそこから逆算して自分が主観的・客観的に不要だと思ったことについて時間を割くことは本末転倒なんですよね。司法試験に直結する自習の時間を犠牲にして、その場限りのローの予習復習を優先して受からなかったとしてもローは責任を問ってくれません。
だからこそ、自分の師匠の助言や、信じた勉強法を貫いて後悔ないように入学後の勉強比重を自分なりに見出すことが大切だと考えます。
自分の勉強スタイルの確立

確かにローの受験と司法試験対策って、質が違うといいますか、ご結論からいうと、マジで人によるから、周りにふりまわされず、自分が勉強になっていると実感がもてる、確実に継続しやすい方法を自分で見つけるのがいい。
ロー受験を終えた途端、なぜかローの人は自主ゼミを組んだり、変に群れようとし始める輩が出現します。ロー受験から複数で勉強していたならわかりますが、なんでローにはいったらみんなで勉強するみたいな風潮になるんですかねw
資格界隈は、結局受かれば何でもいいので、勉強方法に正解はないわけです。自分が周囲の人間と勉強法が少し違っていたりすると若干不安を抱えて勉強することにはなりますが、他者と比較することなく貫いてほしいと思います。
勉強場所を複数確保しておく

みなさんは勉強場所を1つに固定していますか?
僕は基本的には自分の寮で勉強していたんですが、やはり気分が詰まったりすると集中が途切れるわけです。ロースクールの自習室で勉強されている方でも、やっぱり自習室って独特の空気感というか、圧迫感を感じることがあるかもしれません(僕は1度も自習室使用してないので想像ですw)。
そんなときは、場所をコロコロ変えて勉強時間を少しでも確保してあげるのが必要になってきます。
一般的な候補としては、カフェが第一に挙がると思いますが、ネックなのは1回で400円程度がザラなように、金がわりとかかる点です。
そこで、僕が愛用していたのはマクドナルドですね笑。(マックの運営側からしたら安いドリンク一個で居座られるのは迷惑なの間違いないですが、まぁ混雑する土日祝は避けて、基本的には平日夜とかしか利用していなかったのでご容赦くださいって感じです。)
仙台の中心部から離れた駐車場広めのマックはやっぱり人も少なく開放感もあって僕はお気に入りにしてました。寮での勉強に身が入らなくなったら、そのマックで120円のアイスティー頼んで4時間くらい勉強する的な戦法をとってました笑。
あと、カフェやマックの良い点はほどよく雑音がある点ですかね。発声禁止を方針とする室内だと、逆に僅かな物音が気になってしまいますが、カフェ程度の雑音だと特段うるさくなければその辺も気になりませんでした。ただ、会話内容とかわりと地獄耳で入ってくるのが嫌だったので、基本的にはノイズキャンセリングイヤホンしてましたが笑。
まとめると、ロースクール受験とは比にならないくらには勉強時間を捻出する必要があり、そのためにはやる気や集中力が切れた時に切り替えれる、第二の勉強場所の選択が大切になってきます。
1個の自習場所だけだと逃げ場がないので、やはりリスクヘッジ的に複数確保しておくと、長期戦である受験生活を少しでも有意義なものにできるのではないでしょうか。
メンタル管理術
睡眠・食事・運動を整え、健康でいることが最重要

メンズコーチジョージをご存知であれば、睡眠・食事・運動の3つが人間の心技体が正常に機能する大前提なのは周知の事実だと思います。僕はロー受験前からジョージの動画を見ていたので、ロー受験時代からこの3点だけは誰よりも徹底していたと自負しています。
人によって勉強が朝方・夜型、食事抜き、など個人差はあると思いますが、少なくとも睡眠は削るべきではなく、早く寝て早く起きるという習慣を確立したほうが勉強の効率的に最強なのではと思っています。
何か落ち込むことがあっても、この3つが守られていれば、「とりあえず今日は早く寝よう」とか、「一旦飯食おう」とか、「一旦筋トレしよう」といったように、自分を逃がすことにも繋がるので、わりと最悪なメンタル状況に陥ることは避けられるのではないかと考えています。
不安など心のマイナスを共有できる人と連絡を絶たない

ローって、いい歳した大人が全く同じ目標に向かって閉鎖的な環境で数年間勉強し、目標達成できれば解放されるという、ある意味刑務所のような場所なので、入学草々先行きの見えない不安で正直普通にメンタルやられてもおかしくないと思います。
現に私の友人でローを入学後すぐに辞めた人もいましたし、私もリアルタイムでその内情を共有していたので、自分も他人事とは思えない悩みが多くあって不安になったこともあったんですよね。
東京03のコントで、「何かを始めるのは勇気がいることだが、それを諦めるのはもっと勇気がいることだ」って角田が言っていたのが当時非常に印象的で、まさにそれな!という感じでした。
入学後に撮影した自分のYouTubeでも述べていますが、「法曹になる」という覚悟を決めてこの界隈に入ったはいいけど、本当にこの道でよかったのか?と自問自答する時間が(少なくとも僕のような凡人には)受験期間中に少なくとも1回は訪れると思うので、ローにいる間は常にその感情との勝負ということになると思います。
勉強以外で受験生のなかでこれだけは負けないと言えるものを作る
ロー受験のときは、誰よりも早く起きて勉強していた実感があり、入学試験直前期にはもはや「俺が受からないなら誰も受からないやろ」って言えるくらいには勉強した自負があります。その点では、受験生のなかで誰にも負けないと言える自身があったんですよね。
ただ、司法試験のときは、受験生の質がロー入試時点とは比にならないので、嘘でもさすがにそんな自信は持てませんでした…。そこで、自分は勉強時間や勉強にかける思いとかでは他の受験生に勝てる自信がはないものの、「食生活だけは誰にも負けない」といえるようにしようと決意したのでした。
結果的には、メンタル的に不調になることがあっても「俺は今まで食生活だけは徹底してきたじゃねぇか」と自分のなかで自信につなげることができたので、(少なくとも僕のような凡人人間にとって)この戦法はわりと受験生活を生き抜く上では大切になってくるのではないかと思います。
僕は食生活面を管理するのが好きだったので、食生活を題材にしたんですが、結局は自分が好きなことで、かつ、受験的に相乗効果が狙えることであれば何でもいいんです。勉強をこれに設定すると、やはり上には上がいて嫌になることもあるかもなので、むしろそれ以外のあんまり受験生が徹底していなそうなことを1個でも取り上げて、自尊心を高めていっていただければと思います。
まとめ
1.ロー入学直後は、ロー受験時代と比べてローの予習復習に時間を割かざるを得ないのは当然のことであり、そこで自分の勉強時間が相対的に減っていることに焦る必要はない。みんな同じ悩みを抱えているから。
2.とはいえ、ロー授業の効率的な受け方を把握したら、自分の司法試験プロパーの勉強に時間を割けるように時間管理を行う。なぜなら、ローの授業を受けたからといって司法試験対策が完了するわけではない。結局は自分で司法試験対策の勉強法を早い段階で確立しないと詰む。
3.メンタル管理上、食生活(睡眠・食事・運動)は徹底的に管理したほうがよい。当然のことだが、ロー生活&受験生活は結局はメンタルゲームと言っても過言ではないので、体調を崩してしまっては、本末転倒。自分なりに誇れるものを作っていけ。
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