【留年の分岐点】法科大学院 前期試験について

ロースクール生活

司法試験対策がいかに進んでいたとしても、結局はロースクールの定期試験を通過しなければ受験資格さえ得られない…

そんな過酷で残酷な世界に少しでも光を残しておこうと思いまして、僕なりの前期試験突破法を享有しておきたいと思います。

こんな人にオススメ

✅入学後の勉強の方向性が知りたい

✅どの程度点数を採ればいいのか知りたい

✅ゼミを組んだりする必要があるのか知りたい

1.得点について

本記事の目的は、これをご覧になった方にとって、少しでもモチベーションや今後の勉強の参考にしていただくことにあります。なお、具体的な得点開示は、いろいろと問題がありそうなので、階級的に表示します。

憲法 70~80点

民法 70~80点

刑法 40~50点

商法 40~50点(70点満点)

民訴法 60~70点

刑訴法 50~60点

民事要件事実 70~80点

経済法 70~80点

「得点」と表記していますが、科目によっては前期分の総合「評価」であるため、テスト自体の得点を直接表すものではないですのでご承知おきください。

実をいうと、長らく「落単+留年しなければいい」精神だったのと、「ガチで一つ二つ落単してるだろう」想定だったので、心底胸をなでおろした感じです(後期試験の結果次第ではありますが…)。刑法については、なぜか目標点50点というバチクソ難しい試験なので、40点台に乗っただけで個人的には十分満足です。

2.勉強法について

勉強はいつも一人で。

誰しも共通だと思いますが、大学院に入学後、今後の授業や試験対策はどのようにすべきか、全くの手探り状態ですよね。
私の場合、4月の授業期間前に、偶然にも意気投合した4人で予習会?なるものを結成して、刑訴の予習を早い段階でやることになりました。

しかし、私は他の3人が高レベルの議論をしている姿に圧倒され、「俺ってマジでついていけないクソ雑魚やんけ。」メンタルに陥り、その日を境に予習会を抜けて自分ひとりでやっていこう!と決意したのでした(メンタルがゴミすぎる)。

私の周りは自主ゼミや予習会に所属している人が殆どで、むしろ一切一人で勉強している人って自分以外殆どいないような印象でしたので、やはり勉強の方向性として「俺、大丈夫か?」的な感覚は常にありましたが、私は自分のペース&メンタルを維持して、勉強を継続することを最優先に考えていたので、ぼっちだろうが気にせずに貫きましたw

勉強場所はいつも自分の部屋で。

私は前期期間、授業が終わると速攻で寮に帰り、自分の部屋で勉強するという習慣を確立していました。つまり、自習室等の大学院の設備を殆ど享受していないんですよね、オフィスアワーは利用しましたが…。 

上記のように、私は自分の弱点として、「人と比較することで自分のメンタルが落ち込む」ということを誰よりも把握していたので、自習室で黙々と勉強に打ち込む同級生を見ると、焦りといいますか、自分のペースで勉強するという最も大切にしていることが害される感覚があって、とても嫌なんですよね…。あと、私は周囲の音とかに結構敏感で、そうしたことで集中を害されることも嫌だったので、自分の部屋で勉強することにこだわっていました。

こんな生活をしていると、当然大学院で過ごす時間が殆どないので、友人と親密になる機会を相対的に失うので、そこが唯一の欠点ですかねw

ただ、友人らは皆優しく、私のような者は殆ど接点がないのに飲みや遊びに誘ってくれたりして、感謝しかないです。完全な孤独ってのは無理なんで、少ない交友関係を大切にすることは必須のように思いましたね…。

3.予習について

私はかなり適当な性格なので、予習は本当に最低限かつ、自分の勉強優先スタンスを貫いてました。正直、ソクラテスが当たるか当たらないかという点で予習の有無を決めているときが多かったですw

特に、この予習って司法試験的に意味がないよなぁと感じる内容については、本当に時間がもったいないので目を通す程度にとどめていました。

また、私は予習会に所属していなかったので、自分で予習箇所の取捨選択ができたのも良かったですね。

科目毎の勉強法

民法、刑法、商法、民訴法は、基本的にロー入試と変わるところはなく、重問&論証集を主軸にして勉強していました。民訴法の授業は、かなり細かい内容に踏み込むので、かなり不安がありましたが、重問で基本的な論点を習得していれば、大差がつくことはないように思います。

憲法は、入試でも散々苦労したように、入学後も極度に判例重視の学習が要求されるので(さすがに授業方針を変えた方がいい)、授業で扱った判例について、判断枠組みとあてはめを丸暗記していくことが正攻法のように思います。

経済法は、授業で殆ど答案の書き方というものを指導されないので、論点解析経済法と司法試験過去問&再現答案を自分で解きつつ、その論証と条文選択の仕方について早い段階で知識を習得することが不可欠のように思います。とにかく条文選択が難しいので。

刑訴法は、重問&論証集が全く意味がなくなるので、先生の授業レジュメと過年度の講評を全て理解&暗記して、過去問を周回することが最も効果的な勉強法のように思います。

4.まとめ

最後になりますが、前期試験は、まだ大学院に慣れていない段階で手探り状態の中、常に不安と隣り合わせで勉強し続けるという点において、メンタル的に最も過酷であるように思いました。

授業自体は多くないですが、予習と自習をしていると、なぜか時間が面白いようになくなっていきますので、前期試験まで本当にあっという間という感覚でした。何事も早く準備することが大切ですね…。

どうせすぐに後期試験がやってくるので、メンタル維持重視で、ぼちぼちやっていきますね。

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