【現役生が回答】法曹コースってどうなの?

新潟大学生活

こんばんは。今日も卒論が全く進んでいない、おしんです。

今回は、私が地方国立の法曹コースに4年間在籍してみた感想を共有したいと思います。
 


法曹コース所属のメリット

先駆けで専門科目が履修できる

個人的にはこれが一番のメリットだと思います。
早く勉強したい方に得なのは勿論ですが、それ以上に、法曹コース非所属生は取れない専門科目の授業を、早い時期から受講することで後々の負担を減らすことができるんですよね。

法曹志望でない人でも、早く必修科目を消化することは、進路を考える上で非常に有益だと思います。

私の大学では、必修科目且つ「3年次から受講可能」とされた授業が複数ありまして、法曹コースではそれをフル無視して1年次から3年生と一緒になって受講できました。

私は1年次から法曹志望だったわけではなかったので、3・4年次にいずれ受講する科目は、就活等で忙しくなってくることを見越して、早い段階で取りたいなぁと思っていたので、法曹志望か否かを抜きにして、所属を決めました。今思えば、かなり良い選択だったと思います。

ロースクールで必修科目が免除される

ロースクールによっては、大学と提携を結んでいる場合、法曹コースで履修済みの科目を免除されることがあります。

私自身、これはロースクール入学後に気づいたメリットでして、これがロースクール入学を考えている人にとって半端なく効果的なんです。
記事では表現しきれませんが、マジでロー生にとっては死活問題であるほどに効果絶大です。

というのも、新潟大と提携しているロースクールは複数あるんですが、そのほとんどで、入学後の行政法や基礎科目の履修が免除になるんですよね。おそらく、法曹コースを設置している大学であれば、そのほとんどが提携のロースクールと科目免除等の規定を設けていると思われます。

これにより、ロースクール入学後の負担が天と地ほど変わってきます。何せ、非法曹コース生が履修しないといけない科目を入学前にパスして、他の科目に集中できるという絶大なメリットを有するんですから。

ロースクール入試を考えている人は、考えるまでもなく法曹コースに所属するべきです笑。

ロースクールで必修科目が免除される

これは「かなり」学部成績が良い人限定のメリットですね笑

私の大学では、早期卒業の要件が「専門・必修科目を総合して20単位以上が優又は秀であること」が要件の一つだったと記憶していますが、普通に大学生活を送っていたら、法律専門科目で20単位も優以上をとるのは無理ゲーじゃないですか?
(お前がバカなだけやろ(´・ω・`))

勿論、私の同期にも早期卒業組が4、5人程度いましたが、彼らは学部入学当初から法曹志望の精鋭で、バイトやらサークルやら一般的な大学生が通過する道を通らずに必死で勉強されている方々ですから(個人調べ)、私のように「法曹コース入っとけば色々得じゃん」的な考えで所属しているような人には到底無理なわけです(人によります)。

私は法律科目で優以上が多分10単位程度だったと思うので、殆どが可+良なんですよね笑。法学部の試験って普通に難しい泣

そんなわけで、学部の法律科目試験で良い成績を残せている方であれば、3年次に書面審査(大学によっては面接あり)のみでローに飛び入学できるってんで、狭き門ですがやってみる価値はあるかもです。

ロー受験時に科目免除される

上述した科目免除は、ロースクール入学後の話ですが、こちらはロースクール入試の時に効果を有するものです。

法曹コース卒業すると、ローによっては、憲民刑だけで受験可(いわゆる開放型)となったり、一般選抜試験と開放型を併願したりして、ロー入試受ける方にとっては、多少リスクヘッジになります。

ただ、開放型というのは、科目免除される分、そもそも受入枠が狭い&学部成績が比較的重視される&基本科目で十分戦える戦力を備えているのが前提なんで、「3科目だけで受験できるの?わーい!」なんていう軽率な考えでいると痛い目みるわけです笑。

現に私は、開放型と一般選抜を併願しましたが、東北ローは開放型では不合格でしたし、そもそも基本三科目だけは自信なかったんで、私にとってはそこまでメリットではなかったんですよね…(´;ω;`)。

というわけで、学部成績がある程度良い&基本三科目に自信ありって方にとっては”もってこい”な制度かもしれませんが、そうした強みがない方はそこまで重視すべき点ではないかもしれません。


法曹コース所属のデメリット

必修授業が倍増する

私の大学では、法曹コース用に設置された必修科目に加えて、普通の人が絶対とらないような授業まで必修になります。例えば、会社法Ⅲとか、刑事訴訟法Ⅱとかですかね。

法曹目指してる人じゃなければモチベが続かないどころか、公務員志望の人にとっては完全に時間の無駄になってしまうわけです。

加えて、人によっては、法律専門科目の必修科目が増える=ただでさえ点数稼げない法律科目の履修を強いられる=GPAが低下するという悪循環に陥ります笑。

現に私は学部内の法律科目試験の点数がクソ程悪いので、いくら教養科目で高得点をとっても、法律科目の成績が総合GPAを下げてきます。ふざけんじゃねえぞ、俺のGPA返せ!

必修増えるわGPAに影響でるわで、3年辺りから(早ければ2年から)沢山の法曹コース脱落者がわんさか湧いてきます。実際上記メリットが無ければ負担が増えるだけですからね笑。

てなわけで、一応法曹志望を胸に秘めている方は、1,2年の間は必修科目早期消化目的で法曹コースに所属しておいて、3年次の継続確認で再度検討するってのが賢いかもしれませんね。

必修授業を落単すると…

これは実体験ですが、私は3年次に履修した会社法Ⅲ(必修科目)を落単したので、4年になってロー本試直前まで会社法を再履修するはめになりました。(半分以上落とすのやめてもらっていいですか?…。)

殆どの良識ある大学生は、4年次前期には必修をすべて取り終えるor消化試合的な楽科目を履修ってのが理想ルートですが、法曹コースに所属していると、3年までに壁になりそうな科目を消化できなかった場合、私の様にロー入試直前、さらにはその後にまで履修を引き延ばすことになりかねないんです。

従って、法曹コースを卒業しようと考えている方は、法曹志望か否かを問わず、忙しくなる4年次に備えて3年次までに必修をすべて消化しておくことをお勧めします。

ただの自己満になるおそれ

これは完全に私の問題ですが、似たような考えの人がいると思うので一応記しておきます。

法曹コースに入ったからといって、入ってない人より法律の勉強ができるようになることはありません。

勿論、皆さんそんなことは考えていないと思いますが、私はこれを一年次の自分に言い聞かせてやりたいですね。いわゆる「意識高い系」に陥るぞと。意識高い系って悪口ですからね

法曹コースに所属していると、難しい専門科目が必修になったり、先取り学修ができたりで、「人より法律を勉強している」という気持ちになりがちですが、自発的に先の試験を想定して勉強しなければ、ただの自己満に終わります。

私は3年次に上がった段階で、必修科目の取得単位数では学部内でもかなり上位にいたと自負していますが、ロー入試に必要な知識、論述力はゼロに等しかったです。何せ3年生になった頃に東北の過去問を解いてみても、何言ってるのか全くわからない、論点すら抽出できないというレベルでしたから。


まとめ

法曹志望か否かに関わらず、必修科目早期消化を目的としてひとまず所属しておくってのが個人的には得策かなと思います。

抜けようと思えば、いつでも抜けられますからね(但し、大学によって所属要件の厳格度や継続確認の時期は様々なので、要確認)。

ただ、法曹コースなんてものは、本気で早期卒業or開放型合格を狙っている人を除き、所詮学部内のレッテルに過ぎませんし、科目や教授によっては、ロー入試対策に一切結びつかないような内容を取り上げるものが多いですから、結局は、自主ゼミを組んだり、自己流の勉強方法を早期に見つけて勉強を進めるってのが何より大切ですね(何様なんだお前は)。

ではまた~(≧▽≦)

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